新築の壁紙(クロス)選びのコツ!色で部屋の広さが変わる?

はじめての家づくり

家づくりの打ち合わせでワクワクすることの一つに、室内の壁紙(クロス)選びがあります。

「色や柄もいっぱいあって、迷ってしまう」
新築の我が家、どんな壁紙にしようか悩んでいませんか?

ここでは、色による視覚効果・心理効果についてお伝えします。
それぞれ色が人に与える影響や効果を知ると、壁紙を選ぶポイントがわかり、理想の部屋づくりに役立てることができますよ。
ぜひ、参考にしてください。

目次
  1. 部屋の広さに関係する?色の視覚効果とは
  2. 心を動かす?色による心理効果とは
  3. 壁紙選びで失敗しないコツ
  4. まとめ

1. 色で部屋の広さが変わる?

限られた空間をより広く見せたい。
そんなとき知っておくといいのが「進出色」「後退色」です。

人間は、色によって距離感の違いや視覚効果を体感しています。
下のイラストをご覧ください。

オレンジは手前に出ているように、青は奥にへこんでいるように見えませんか?
色によって、遠近感・距離感が変わってくるのです。

オレンジ色の四角

進出色

【暖色系】赤・オレンジ・黄色など
手前に飛び出てくるように見える色。
膨張して見えるので、部屋が狭い印象を与える可能性があります。使う場所やボリュームに気をつけましょう。

青色の四角

後退色

【寒色系】青・青緑・青紫など
後ろ(遠く)にあるように見える色。
引き締まって見えるので、少しでも部屋を広く見せたいなら後退色から選ぶといいですよ。

特徴を活かしてアクセントクロス

「アクセントクロス」をご存知ですか?
壁の一部分だけ色味や種類の違う壁紙をはり、アクセントをつける壁紙のこと。

進出色・後退色を活かして色に濃淡をつけると、空間を立体的に見せたり、部屋を広く感じるような演出ができます。

「大胆な色や柄って勇気がいるけど、使ってみたい」
「人とは違う内装にこだわりたい」
そんな場合は、壁の面積が少ないトイレにアクセントクロスを使うのもオススメです。

進出色/北欧柄のゾウさんがアクセントに!

進出色の黄色でも圧迫感なし!
その理由は、壁の片側だけにポイント使いしているから。お洒落にセンスアップしています。

三角の青い壁紙
後退色/奥行きと爽やかさを感じるブルー

部屋にアクセントクロスをつかった事例。
まわりの白がブルーを引き立て、部屋も広く感じさせます。   

2. 色が人の心を動かす?

色が与える心理効果とは?
人は気づかないうちに、色からイメージや影響を受け、心や感情を動かしています。たとえば次のように。

「レモンを見たら酸っぱくなってきた!」
「爽やかなブルーのシャツ、涼しそうだね!」
「あのネイビーのスーツを着ている人、仕事ができそう!」

何気なく交わされる言葉の中にも、温度感やイメージを自然と色から感じ取っていることがわかります。

様々なイメージを与える色/12色の色相環

暖色系と寒色系の色では、体感温度の差が約3度あると言われています。
3度差ってかなり大きいですよね。
(緑や紫などの中性色は、温度を感じない色)

暖色系の部屋
暖色系のイメージ
寒色系の部屋
寒色系のイメージ

「暖かそう(暑そう)」「涼しそう(寒そう)」
その心理効果を活かすなら、日当たりのいい部屋に涼しい色、北側の部屋には明るい暖色系。そんな使い方もできそうです。

色による特徴は?

あなたの部屋での過ごし方も考えつつ、参考にしてください。

【赤・オレンジ系】食欲を促す色
太陽や炎を連想する暖色系は、暖かさを感じる色。
ご飯を食べる場所にアクセントに使ってもOK!
飲食店に多いのは、食欲を増進させ、回転率も上げるから。

【黄色系】心を陽気にさせてくれる色
人が集まる場所、たとえばリビングにおすすめ!

【緑系】落ち着きと安らぎを感じさせる色
木々の緑のように、自然を感じる色。
リラックスしたい。そんな空間にベスト!

【青系】心を落ち着かせる色
青空や海、水を連想する寒色系は、涼しさも感じる色。
集中力UPを狙うなら、子供部屋にもおすすめ!

【紫系】自己治癒力を促してしてくれる色
古来から高貴な色とされ、癒しを与えてくれる色。
くつろぐ場所、寝室に使用するのもあり!

【白系】清潔感・調和が取りやすい色
白系(淡い色)の壁紙は、定番色としてよく使われる色。

明るさと光の反射で部屋をより明るい印象に。膨張色のため部屋が広く見える、濃い色の壁紙に比べると傷が目立ちにくいメリットがあります。

「白」でも「オフホワイト」「アイボリー」など種類は豊富。真っ白は目が疲れる原因に。質感でも見え方も変わってきます。
実際にサンプルを見ることが大事です。

どんな色とも調和しやすいスタイリッシュな白。
ミントグリーンが映える子供部屋。
仕事に集中できそうな書斎。

3. 壁紙選びの失敗しないコツ

色の持つ特徴を知って、いよいよ壁紙選び。
結論を言うと…

ショールームで見るのがベスト!

壁紙を貼ったあとで「イメージと違う!」と後悔しないために、実物に近い状態で確認できるといいですよ。
とはいえ難しい場合、以下のポイントを頭に入れて選んでみてください。

  • 貼られた壁紙を見ると、小さなサンプル帳で見たときよりも色味が薄く(明るく)見えることを知っておきましょう!
  • サンプルは、垂直に立てて見てください!(照明にも気をつけて)
    大きいサンプルを取り寄せましょう。
  • 壁紙の継ぎ目部分が目立ちにくいのは、厚みのある壁紙。

まとめ

色による視覚効果・心理効果についてお伝えしました。
色が人に与える影響や効果を知って、理想の部屋づくりの参考にしてください。

壁紙選びを失敗しないためには、ショールームで確認することも忘れずに。

実はまだまだ深い、壁紙の選び方。
色は「明度・彩度」「トーン」の違いでも見え方・感じ方が変わってきます。天井に使うなら床とのバランスも重要。柄や質感でも違ってきます。
ご相談は、スタッフまでお気軽にどうぞ。

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